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「ドラクエ10ゥゥ、グレートでスよ・・・こいつぁ・・・」

これはアストルティアに舞い降りた変態妖精ぺりめにのDQⅩプレイ記である※攻略・考察・LV上げ・金策もたまに。 「ぺりめにィーッ!お茶こぼしとる場合かァーッ!!DQ10をやらんかァあああああッ!」

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2024/04/26(Fri)16:15

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重ねるのは心だけでいい

2013/10/11(Fri)22:08

 前回までのアストルⅤは!?
 (ババーン)
 少女の願いはかなえた!
 ピンクが誕生し、2人となったアストルⅤ!
 魔物の凶暴化に不穏な空気を感じつつ、戦士は旅を再開する!
 しかしレッドはピンクの手を握ろうとは決してしなかった!!
 

 ガートラント城下町。
「どうして早歩きなのかしら」
 短く刈り込んだ金髪を揺らしながら、ロコは無骨だが精練な町並みを眺める。硬質さはあるが温かみを失わない建造物。そこかしこでくべてある薪とそこへ集まる人々。メギストリスとはまた異なる活気があり、列車疲れを癒してくれる気がした。
「わたし、ガートラントってはじめてなの」
 胸元をはだけたベストを羽織り、豹柄の腰巻はオーガの町に馴染んでいる。列車に飛び乗ったのが夕刻だったものだから、夜明けの澄んだ空気が首元を抜けた。故郷の風だろう。オーガという種族の肌が心地よさ感じた。
「だから、もう少し足並みをそろえてくれてもいいんじゃないかしら?」
 腰に手をあて、むくれるロコ。この距離感をどうしてくれようか。声の先には赤髪の羽男。
「・・・」
 まわりにエルフが少ないせいかぺりめにの戦闘装束は目立っていた。恨みがましくにらんでくる。
「連れだと思われるだろう。話しかけてくるなよ」
 そう言って口を尖らせるぺりめには、さらに歩みを速めた。
 どうしてくれようか、このかたくなな男を。ロコも追いすがるように足をまわした。どうしてもこの微妙な距離が埋まらない。しかし幸い、その距離は離れすぎることはない。
「あら、わたしは〈連れ〉だと思っているけれど?」
「テメエが勝手についてくるだけだ。テメエの針はテメエで決めやがれ」
「悪態をついてもだめよ。わたしはわたしの針で決めて、あなたに同行したいと思っているんだから」
「くそ・・・苦手だぜ」
 ぽつりとつぶやいたが、ロコにはしっかりと聞こえていた。とはいえ。
「ねえ、レッド。ガートラントまできて、どこへ向かっているの?」
 あてのない旅。というわけではないのだろう。ガートラントへわざわざ列車でくるくらいだ。何か目的があってここへ出向いたはずなのだ。
「さあな」
 しかしぺりめにの行動はそれを体現していなかった。目線はせわしなく動き、何かを観察しているような。
 違う。何かを探しているような。
「ここからは別行動だ。絶対に近寄るんじゃねえぞ」

「なあ! おねえちゃんたちって、できるひと?」
 ぺりめにが道行くオーガに声をかけていたときだった。無邪気な声は足元から聞こえてくる。
「なあ! おねえちゃん、おいらと勝負しないか!?」
 さて、待ちあぐねているといえばそうだ。ぺりめにの話はまだ続きそうだ。足元の刺すような視線に、応えてみるかどうするか。虫の知らせだが厄介なできごとに巻き込まれそうな気もしていた。
「なあってば! おねえちゃん! ・・・もしかして、耳が残念なひとなのか?」
「心外ね。わたしは胎児の頃から1キロ先の草の音を聞き分けたわ」
 応えてしまった。
 視線を向けると、マダラのこしみの一丁だけを身に着けた男児がいた。種族はなんだろうか、ボリューミィな髪に隠れて角はみえない。オーガではないのか。背中に羽もヒレもなければ厚い毛並でもなかった。ドワーフだろうか。目つきは悪い。そして、こしみの一丁なので上半身は素っ裸である。
「ああ・・・アタマが残念なひとなのか」
 期待していた反応が得られなかったからか。無邪気な少年は肩を落として去ろうとする。ちょっと待て。ぐわ、とアタマをつかんだ。
「待ちなさい少年。奔放すぎる発言を改めるなら、きちんと応えてあげるわ」
 これでは幼子をいじめる陰湿な悪漢だ。いや、悪女か。どちらにしろイメージが悪すぎた。教会孤児の底力をみせるときだ。
「そっか! だいじょうぶだよおねえちゃん! 性格が残念でも、腕っ節が強ければおいらと勝負できるよ!」
「わたしは聖母わたしは聖母わたしは聖母わたしは聖母わたしは聖母わたしは聖母わたしは聖母・・・」
 ロコのこめかみで血管が大きく拍動していた。いかんいかん。相手は子供だ。
「おいらさ、困ってるオーガは見過ごせないんだよね。正義感っていうの? そういうのに満ち溢れてんだ!」
 言って胸をそらす少年。
「困っているオーガ?」
「そうだよ! 困っているオーガはたくさんいるんだ! 最近、ここら辺ではとくにね・・・」
「もしそれがほんとうなら、何か事件が起こっているのかしら」
 力のあるものとしては、捨て置けない発言であった。
 少年の口の端がわずかに動いた。
「じゃあおねえちゃん。勝負だよ。おいらと、狩人のほら穴まで競争するんだ」
「狩人のほら穴? そんな辺鄙な場所でなにが・・・」
 しかしロコの疑問はさえぎられた。
「そこで事件が起こっているなら、おねえちゃんたちは見過ごせないでしょう?」
 そう言って、少年は破顔した。

「洞窟には野生が多すぎるんだよ」
「野生?」
 ため息をつきながらぺりめには言った。
「魔物たちの群棲地ってことだ」
 狩人のほら穴への道中。ガートラント領からギルザット地方へ抜けた頃。
 草地を駆けながらも、恨みがましい口調がロコを刺す。
「そもそも光が届きにくいんだ。つまり闇が生まれるところなんだよ洞窟ってのは。ひととの共生に慣れていねえ魔物がわんさといる」
 少年が勢いよく町を飛び出してから、戻ってきたぺりめにに事情を話した。
「そりゃ戯言だ。まさか信じるわけじゃないだろう?」と、一蹴されてしまった。
 それでも本当に困っているひとがいるならと説得すると、渋々といった様子で同行を許した。
「でも生活圏に脅威が存在するのなら、それは排除するべきでしょう?」
 駆け抜ける草花が次第に深くなってゆく。駆け抜けるというよりは、かき分けるという印象だ。入り江の集落を越えた。狩人のほら穴までもうしばらくだ。
「へっ、簡単に排除できるものならな・・・」
 旅人が開拓していった土地にはいくらかの柵で仕切られている場所がある。統括している種族の長が定めた危険域への堤防がわりだ。腕に覚えのある者だけが進めるその地域は、ギルザットには多く存在する。警戒せねばならない。いつ茂みから兇悪な魔物が躍り出てくるかわからないのだ。
「わたしたちにはそれを排除できる力があるわ。ほら穴で、本当に助けがくるのを待っているひとがいるかもしれないのよ。聞いておいて、知らないふりはできない。あなたもそうでしょう?」
 振り返り見ると、半歩後ろでぺりめにはむくれていた。
「でなければ、ついてきていないものね」
「へっ、おれもこの先へちょっくら用があんだよ。勘違いしてんじゃあねえ!」
 ひとも寄り付かないこんな辺境へ、何の用があるというのか。
「ふふっ」
 少しばかり、距離が近づいた気もする。目元をほころばせると同時に、ぺりめにが緊張した。
「・・・っ!? おい、ざわつくぜ」
「・・・っ!?」
 そして、
「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
 はげしい雄叫びがしたと思ったら、ロコの体は宙へ投げ出されていた。
「ちぃっ! ・・・チェンジ!」
 ぺりめにが赤を纏う姿を視界の端でとらえた。
 逡巡する。着地は難しい。吹き飛ばされる直前にツメで足をやられた。もし駆けてくるレッドがこの体を受け止めたとしても、敵の懐へは飛び込めない。防御呪文だ。それ以外の選択肢はない。意識を切らしてはいけない。呪文の効力は術者の精神状態に左右される。ここで事切れるわけにはならない。
「ス・・・」
 詠唱に入ってすぐ、浮力が消える。
「おい!だいじょうぶかよ!?」
 ロコを静かにおろすと、レッドは反転し一気に飛び込む。ここで様子見は無用。尻込みしてはいけない。詠唱も間に合う。
「・・・カ・・・ラ・・・」
 レッドに青白い膜がはりつく。弾丸のごとく突っ込んだレッドの拳が光り、必殺の連打が繰り出されようとしたところで、
「おおおおおおおおああああああああ!」
「グルアアアアアアアアアアアアアッ!」
 ロコの意識は断絶した。




【次回予告】
 傷んだピンク!
 床に臥す姿にレッドは何を思う!?
 脅威は、まだそこに揺蕩っている!
 受難の果てに新しい光が輝くのか!?
 次回、おたすけ戦隊アストルⅤ!
「ふへへ、あたしイエローだよぉう」
 アストルティアの平和は、アストルⅤにお任せ!









ドラゴンクエスト10オンライン・攻略ブログ

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No.41|アストルⅤComment(0)Trackback

ピンクの華麗なる変身

2013/09/11(Wed)22:09

 前回までのアストルⅤは!?
 (ババーン)
 ついに、誕生したアストルレッド!
 アストルティアの大地を揺るがす巨悪から人々を守るため、ひとりの戦士が変身した!
 しかし周りは骨だらけ!
 レッドの骨密度は無事なのか!?
 そして彼に力を与えた人物とは一体、何者なのか!?

 海賊のアジト跡。
 取り囲んでいる骨畜生に、猛々しく咆えた。
「かかってきな骨野郎ども! おれは、『ほとばしる血潮、アストルレッド』!」
「グゲラァァァァァッ!」
 赤く変身したぺりめにに、魔の力を増幅させたボーンプリズナーが迫る。
 得意の鉄球スイングを次々に繰り出す。
「そんなものは、あたらないぜ!」
 レッドの足元に強大な力場が形成され、地面を蹴りだす瞬間、いくらかの陣を帯びた。
 反発する力と留める力が一体となり、光速の移動エネルギーを生み出す。
 レッドの体は弾かれるように、骨たちの背後へと到達していた。
「グゲ・・・?」
「気づくのが遅せえぜ! 必殺、『おれのヒッサツワザその壱』!」
 咆哮とともに熱量をもった拳がボーンプリズナーの顔を砕く。
 立て続けにぶち込んでいき、あっという間に屍(骨)の山が築かれた。
 アストルレッドの必殺技は、その拳を赤く染める苛烈な一撃。
 その威力は時に爆炎を生み出す。
「へっ、きまったぜ」
 どうやら、襲ってきた魔物は駆逐したようだ。
 あたりを見回す。
「あの声は一体、なんだったんだぁ? それにこの力・・・」
 魔物を一蹴してしまった力に、いまになって戦慄した。
 これは元々ぺりめにに備わっていた力なのか。
 それとも、忽然と姿を消した不穏な声の主によって、与えられたものなのか。
「考えていてもはじまらねえな。奥へ急ぐぜ」
 しかし時間は限られていた。
 誘拐された少女の救出へ向かう。レッドはいきおいよく地面を蹴った。
 まるで弾丸のように跳び、最奥へとたどり着いた。
「ここか」
 扉をひらいた。
「ヒハハ。なんだ。骨のあるやつがいるじゃあねえか」
 闇が晴れるとそこには、三体のボーンプリズナーに羽交い絞めにされたオーガ娘と、通常のものよりひとまわり大きなボーンプリズナーが下卑た笑いを浮かべていた。
「そうですねぇ、ケヒヒ。さあ、お頭! メインディッシュをいただきましょうぜ」
「ヒハハ。そうだな。オレたちは食うほどに強くなるからな! そこのエルフ! おまえもなかなかやるようだが、捕食をしたオレ、プリズンダディにかなうかな!?」
 極太の骨を軋ませ、プリズンダディがオーガ娘に手をかける。
「黙ってみていると思うのかよっ」
 一足飛びに接近すると、レッドは拳を繰り出した。
 しかし防がれる。取り巻きの小骨が行く手を遮った。
「ヒハハッ! 悪いな、エルフ! オレはボーンプリズナーいち、グルメなんでなあ!」
「ぐっ、邪魔だ小骨どもがぁあッ!」
 一体、二体を蹴散らすも、間に合わない。
 プリズンダディの犬歯がオーガ娘に迫る。
「・・・チェンジ・・・」
 そして突如、オーガ娘の体から猛烈な「ピンク」が吹き出した。
「チェンジ、アストルピンク!」
 桃色のエネルギーがプリズンダディを吹き飛ばし、オーガ娘に殺到する。
 光に包まれた彼女は、レッドと同じく、バトルスーツをその身にまとっていた。
「・・・わたし、わたしはっ、『やすらぎの愛音、アストルピンク』!」
「ヒハハ・・・なんだ、この娘。なんなんだ、おまえた、ち・・・ぐふ!」
 ダディが言い終わるよりも早く、レッドは拳を振るった。
 鈍い音を立てて、大骨が砕けてゆく。
 駆逐した魔物を見下ろし、レッドは問いかけた。
「・・・この防御呪文、あんたの力か」
「ええ。そうみたい。わたし、呪文は使えなかったんだけど。不思議だわ」
「まあ、おかげで助かった。あんたも救えたしな」
 どちらが助けられたのか、わかったもんじゃあないな。
 レッドは口の端をゆがませながら、メギストリスへ帰還した。
「おねえええええちゃあああああんっ」
「ごめんね・・・心配かけたね」
 ふたりは、本当の姉妹ではないそうだ。
 オーガの姉と、プクリポの妹。
 いとおしげに妹を抱きしめる姉。その姿はまるで、母と娘のようである。
「あなたには世話になったわね」
「いいってことよ。そういうタチなんだよ。気にすんな」
 泣き疲れて眠った妹を胸に、ピンクが笑いかける。
「わたしはロコ。あなたのことは、そうね、レッド・・・って呼べばいいのかしら」
「呼び名なんてどうだっていい。おれは旅をしている。名前は残す主義じゃあない」
「あら、それじゃあ困るわ。これからなんて呼べばいいか。名前は大切よ」
「はっ、まるでこれからも厄介になるような言いぐさだな」
「いけないかしら?」
「てめえには家族がいるんだろう。おれと旅をする理由があるのかよ」
「この子は教会で預かっている子なの。孤児なのよ。わたしも、元は旅をしていたのよ」
 ピンクは、力を解放しバトルスーツを纏った。
「わたしとあなたは、どういうわけか、この力を得た。あなたもわたしと同じ声を聞いたはずよ。大いなる意志に抱かれし戦士、って。わたしたちには、なにか、成さねばならないことがあるような気がするの」
「大いなる意志ねえ。わからねえな。だからどうした。そんなものは、おれを動かす理由にはならねえ」
 レッドも同じくバトルスーツを纏う。
 あふれてくる力の源は、一体なんなのか。
「力のある者は、きっと、それを愛に変えなければならない。わたしはそう思う」
「おれはそうは思わない。おれは、やらされるのは大嫌いだ。どうしようが、おれの勝手だ」
 体を背け、振り返ることなく言い放った。
 なおも食い下がろうとするピンクを、無言で制し、レッドはそのままメギストリスの都をあとにした。


【次回予告】
 そして戦士は旅を続ける!
 己の力と向き合おうとしないレッド!
 それを追うピンク!
 しかし折り合わないふたりの前に現れる新たな脅威!

 次回、おたすけ戦隊アストルⅤ!
「重ねるのは心だけでいい」
 アストルティアの平和は、アストルⅤにお任せ!







【アストルⅤ舞台裏】
今回のロケ地はメギストリスでした。
ピンクの変身シーンを撮影し終わったあと、ピンクが呼びつけた方が駆けつけました。


ティファ「・・・なにやってんの?」
アレですね。冷静に言われると、ちょっとこっちも冷静になっちゃいますよね。
いや・・・うん。正義の・・・あの・・・。

でもせっかくだし、パシャリ。

アレ、ブルーここにいたんじゃない?
もうブルー決まりじゃない?

その後偶然、イベントとかでよくみかけるブロガーたかばななさんが通りかかる。
うお、ピンクアフロっ。
リアルで見ると、すげえ威圧感だぜ・・・。

たかばなな「・・・ねえ、なにやってんの?」
いや・・・うん。アストルティアの平和を・・・あの。

その後、迷宮いくっつって、颯爽と去って行きました。おおふ。
 

ティファくん←ティファの気まぐれ日記「え?なにそれ?おいしいの?」
たかばななくん←ばなな一族のDQXエンジョイライフ
ワタシはあなた方の入隊を心待ちにしていますよ!?

ということで、まだまだ随時、
戦隊員を超募集中です!!
チームにはいっていても大丈夫!だって、チーム活動じゃあないんだもの!
アストルティアの平和を、日夜守っています!という設定です。
現在、ぺりめに(赤)ロコ(桃)となっています。
けれど、お好きなカラーは選択できます。
ひとまず赤青黄緑桃の基本色は5人そろえたいね。と言っていますので、入るなら今だ!
必要なものとして、ウェットスーツをどうにか手にいれてください。
あとは手足装備はどうとでもなりますので。
変身さえできれば、そして戦隊へのアツイ心を持っていれば誰でも大歓迎!

入隊希望の方はぺりめにのブログでコメント、またはゲーム内でお声かけしていただければ飛んでいきます!

今回のNGカット。
なかなかいい写真が撮れなくて、プリたんにぼこぼこにされるぺりたん。


さあきみも、アストルⅤの一員になって、正義活動をしてみないか!?






ドラゴンクエスト10オンライン・攻略ブログ
募集がテンプレ乙とか言わないのっ!

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No.29|アストルⅤComment(2)Trackback

アツイぜ、おれがアストルレッド!

2013/09/08(Sun)20:53

ぺりめには絶望していた。
「くそっ、どうしてこんなことになっちまったんだ!」
 時は、1時間前に巻き戻る。

 同日、夕刻。
「ふぇえ。 お姉ちゃんが、お姉ちゃんがぁあ」
 メギストリスの街角で泣きじゃくるひとりの少女。
「おう、どうしたぃお嬢ちゃん。つらいことがあったんなら、おれに言ってみな!」
 通りすがった男は少女に声をかける。
 天をつく赤い髪と羽根が印象的なエルフだ。切れ長の目にやさしさをにじませ言う。
「泣きながら飯を食ってもまずいだろう? ほら、遠慮しねえで、な」
 しゃがみ込み、わめく少女の頭をなでた。
 そうすると、次第に泣き止んだ少女はおそるおそる口にした。
「・・・お姉ちゃんが、ね。お姉ちゃんが・・・」
「おう。姉ちゃんがどうした」
「・・・ボーンプリズナーにさらわれちゃったんだ」
「な、なんだとぅ!?」
 近頃頻発する、魔物がプクリポをさらっていくという事件。
 もともとは旅の末、魔物たちのなわばりに迷い込んだ者を連れ去るという事件だったのだが、ついに町中に堂々と現れ、少女の姉をさらっていったという。
「お・・・お姉ちゃん・・・ぅぅ」
「おう。心配すんな! おれがお姉ちゃんをとり返してきてやるよ!」
「・・・ほ、ほんとぅ!?」
「ああ。ほんとうだ。だから、な。もう泣き止め。パッと言って、とっとと助けてくるからよ」
「う・・・うん!」
 そうして赤の男。ぺりめには、海賊のアジト跡へ乗り込んだのだった。
 しかしーー
「くそっ、どうしたってんだ! ここまで凶暴な魔物だったか、こいつら!?」
 統率がとられ、数で圧倒してくる骨の魔物。
 以前この地を訪れたときには、温厚な魔物で、のびのびと暮らしていたようだったが。
「グゲラァァァッ!」
 大骨を振りかぶり脇腹にたたきつけられる。
 ぺりめには地面を咬むことができずに、後方へ吹っ飛んだ。
「ぐぁ!」
 なすすべもなく壁に激突する。
 背中をしたたかに打ちつけた。呼吸ができない。
「か・・・っ。はっ・・・!」
 ただひとつ気がかりなのは、うずくまるぺりめにに、とどめを刺さないことだ。
 なにか志向があるのなら、弱った隙に攻撃を加えるものだ。しかしそれがない。
 攻撃が短絡的すぎる。
 魔の力で凶暴化したというのならわかるが、町へ向かい、少女をさらってきたという魔物が、ただ自分たちの住処から外敵を排除しようとするために攻撃的になるというのは、どこか矛盾している。
 なにか目的でもない限り、少女誘拐の整合性がとれないのだ。
「くっ、とはいえ・・・」
 そう。今は考えても仕方がない。
 無事に少女を救い出すことが先決だ。
 魔物による誘拐事件には顛末がある。
 連れ去られた者は、決して帰ってくることはなかった。ということだ。
 もう、残された時間はないのかもしれなかった。
「グゲラァァァァァッ!」
「ちくしょう! どいていろっ! テメエらなんぞに、かまっている暇はねえんだよ!」
 一歩を踏み出そうとすると、骨が群がってくる。
 異常な骨密度に苛まれ、ぺりめにの骨密度も劣壊寸前だった。
「(どうしておれは、泣いてる子をほっとけねえで、格好つけちまうんだろうな・・・。なさけねえぜ。こんなところで、おれは死ぬのか・・・。ちくしょうっ! おれに、おれにもっと力があれば・・・っ!)」
「その願い、かなえてやろう!」
 意識が埋もれていくさなか、ぺりめにの頭上から声が降ってきた。
「気を集中し、腕を交差させるのだ! そして叫べ!」
 声の主が誰かはわからない。
 しかし満身創痍のぺりめにはその声に従うしかなかった。
「・・・、チェンジ」
「そうだ! きみはレッド! その手を血に染める覚悟のある者。大いなる意志に抱かれし戦士。アストルレッドだ!」
「ぉおおおおっ!」


 
「チェンジ、アストルレッド!」

 その瞬間、ぺりめにの体から大いなる『赤』があふれだした。
 輝かしい力の奔流は、周囲の邪悪をなぎ払い、ぺりめにに纏った。
「な、なんだこれはっ」
 力が収束され、なじんだ頃には、男はバトルスーツをその身に宿していた。
「その力があれば、きみは負けない。さあ、蹴散らして少女を助けるのだ!」
「なんだかわからねえが、この力はすげえぜっ。どんなやつにも負ける気がしねえ。へへっ、かかってきな骨野郎ども! おれは、『ほとばしる血潮、アストルレッド』!」
 そしてここにいま、ひとりのヒーローが誕生した。

【次回予告】
 ここに誕生したアストルレッド。
 ボーンプリズナーを蹴散らし、少女を救出できるのか!?
 そして現れる二人目のヒーロー。
 導かれし戦士はひとりではなかった!
 次回、おたすけ戦隊アストルⅤ!
「ピンクの華麗なる変身!」
 アストルティアの平和は、アストルⅤにお任せ!
 



 
 
こんにちわ。
どうも、ぺりめにです。
変身しました。
アストルレッドぺりめにです。

 
とつぜんですが、戦隊をつくりたいと思っています。
戦隊名は「おたすけ戦隊アストルⅤ(ファイブ)」といいます。
昭和のにおいがぷんぷんしますね。
同じく戦隊好きのロコさん←つうこんのぱふぱふ ~ポツコンろっこの生態記録~
に触発されて、戦隊コスを作ったことがきっかけです。
ポイントは、いま、ちまたで出回っている戦隊コスとは違うタイプのドレスアップというところですね。
ウェットスーツを使っているので、メタリックな変身が可能となっております。
あとは皮てぶくろとみかわしのくつのカラーリングなので、経済的でもあります。

そんな、アストルⅤですが、
戦隊員を超募集中です!!
チームにはいっていても大丈夫!だって、チーム活動じゃあないんだもの!
アストルティアの平和を、日夜守っています!という設定です。
現在、ぺりめに(赤)ロコ(桃)となっています。
けれど、お好きなカラーは選択できます。
ひとまず赤青黄緑桃の基本色は5人そろえたいね。と言っていますので、入るなら今だ!
必要なものとして、ウェットスーツをどうにか手にいれてください。
あとは手足装備はどうとでもなりますので。
変身さえできれば、そして戦隊へのアツイ心を持っていれば誰でも大歓迎!

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さあきみも、アストルⅤの一員になって、正義活動をしてみないか!?




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一番好きな戦隊は特捜戦隊デカレンジャーです。
直近のキョウリュウジャーもたまりません。レッドがたくましすぎる!

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No.30|アストルⅤComment(0)Trackback